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2019/04/16(火)20:56
セルビン

男性使用人の話、ねぇ・・・
今回は俺の出番なさそうだな。


レグナ

そんなご謙遜を。
今回も相槌と質問係として話を回していただければ十分ですよ。


セルビン

ああそうかよ!!
じゃあ男性使用人についてザックリと聞かせてもらおうか!


レグナ

かしこまりました。
では簡単にご説明させていただきましょう。

一般的に使用人というとメイドを連想される方が多いと思うのですが、
その昔、お屋敷での働き手は男性がメインとされていました。
しかし、戦争の関係で男性使用人を雇う場合にのみ税金が掛けられるようになり、
非課税となる女性使用人が次第に多くなっていったのです。
故に、男性使用人を多く雇っている = 富豪の証になっていきます。

本作ではそこら辺は完全無視で税金云々は生じておりませんが
女性が多くいらしたほうが華やかですし、7:3くらいで女性が働く職場という設定です。

職種についてですが、男性使用人だけとはいえ、
全部を説明するとなるとかなり細かいので大まかなものを書き出してみました。


【 上級使用人 】

ハウス・スチュワート / 家令
   館の管理や男性使用人の雇用や解雇。執事が兼任することが多い。

バトラー / 執事
   主人の秘書補佐のような役目で、従僕の統括者であり酒類・銀食器の管理者。

ヴァレット / 従者
   主人の身の回りの世話係。 衣類の管理、着替えの手伝いをしお供として付き従う。

シェフ / 料理人
   大邸宅のみ雇える。 給金も破格の120ポンド前後。(執事は70ポンド前後)


【 下級使用人 】

フットマン / 従僕 ・ 下僕
   ”見せるため”の使用人で、訪問客の対応や給仕、扉の開閉まで仕事は多岐にわたる。

ペイジボーイ / 小姓
   フットマン見習い。

ハウスマン ・ ハウスボーイ / 下男
   ホールボーイの一つ上の職種。
   多分ホールボーイ同様ご家族が暮らす階層に上がることすら許されない。

ホールボーイ
   力仕事と雑務の男性使用人最低ランクの職種。働き手は少年~青年??


【 外回りの使用人 】

コーチングマン / 御者
ショーファー / 運転手

   読んでそのまま、馬車や車の運転手。資料では双方とも家族で住み込んでました。
   また、馬を管理するのは御者ではなく厩舎係(スティブルマン)。

ガーディナー / 庭師
   庭や温室管理。食卓にあげる野菜を作ってたりもしたそう。

ゲームキーパー / 狩猟場番人
   狩猟場の獲物の育成と管理、狩猟の際の案内などをする。


セルビン

へぇー、大まかっつってもけっこうあるんだな。
で、アンタは従者兼従僕だっけか?


レグナ

はい。
一応そういうことにはなっていますが従者いうのは正直、名ばかりです。
アベリー様の立場上(領主の血縁)名義として置いているだけと思っていただければ。
着替えも手伝いませんし、外出時も同行したりしなかったり。
なので主となる仕事は従僕のほうですね。

先にも書きましたが、従僕は訪問客の対応と給仕が表立った仕事になるため、
身長や見目が重要視され、給金までもがそれに左右されます。
特に身長は一定以上が雇用条件など厳しい制限があるお屋敷もありました。
( 私が読んだお屋敷では178cm以上が採用条件でした)

ただ、ご家族が生活する階層での下っ端職になるため仕事量は相当です。

主人の起床を促すことに始まり、衣服や靴の手入れ、
扉の開閉から女性の馬車の乗り降りの手伝い、男性ご家族の部屋を整理整頓し、
執事の助手もしながら、重量物の運搬(石炭運びや家具の移動)もしつつ、
日に六度(朝食、昼食、ティータイム、食前酒、夕食、夕食後のお酒(23時頃))の給仕、
などなど。

社交界シーズンは一睡もせずに翌日の業務に励まなくてはならない日もあり、
また、宿泊される男性客で従者や従僕をお連れでない方がいらした場合は
滞在中の専属お世話係をするオプション付きです。

基本、主人が起床する前から就寝するまで働き詰めという
男性使用人トップクラスのブラック職 となります。


セルビン

お、おお・・・
その捲し立て具合から大変さが滲み出てるな・・・
けど、その分給金はいいんじゃねえの?


レグナ

ハウスメイドとそう変わらないですよ。
給金は各お屋敷で全く変わるため一律では出せませんが20~30ポンドが相場のようです。
ですが上級使用人になるためにはここでの働きを認められることが必須で、
第一下僕ともなれば昇進する可能性は高くなります。


セルビン

第一? 同じ職種でも順位があんの?


レグナ

他の職については不明ですが、従僕は複数人雇い入れている場合順位があり
第一下僕の世話(部屋の掃除や食事の準備)を第二が
第二の世話を第三が・・・となるようです。

時代によっては夜間部屋から外に出ることは許されなかったため
用を足したい場合は、まあそういいう物で済ますのですが当然その始末も下がやります。


セルビン

・・・・・・。
で、アンタはその仕事いつからやってるわけ?


レグナ

制作年表では16ですね。
本や海外サイトを数件調べたところ平均年齢は25歳、最も若い方が17歳でした。

設定としては小姓(ペイジボーイ)として雇い入れていただいたのが8歳、
アベリー様のご両親が亡くなられたのが11歳で、リアン様が養女に入られた時が12歳、
執事が老衰で亡くなられた為16歳で従僕に昇進、その後新しく雇い入れをされなかったので
翌年、アベリー様が騎士団に入ると同時に従僕兼従者になったということになってます。


セルビン

へー・・・


レグナ

小姓については騎士の家の子息が見習いとして入るといった内容はあるのですが、
「アクセサリー」としての小姓というのはなにぶん資料が乏しく、
メッセンジャーや主人のお供、ホールの案内係のようなフットマン見習いをしていたようですが
年齢は不明だったため前者の7、8歳 ~ 13、14歳というのを採用させていただいています。


セルビン

ふーん。
そいやアンタがあいつに勉強教えてたりする場面が一章にあったけど
ああいったのは業務外なんだ?


レグナ

あれは話の設定上及び 「ファンタジー物だから」 です。

一応、チューターという男性家庭教師も職として実在していますが、
専門学的なことを教えるものらしく、当然女性に付くようなことはありませんでした。
本来であればリアン様にも徹底した花嫁修業を学ばせる
住み込みガヴァメンス(女家庭教師)が付いて然るべきなんですけどね。


セルビン

アイツが花嫁修業ねぇ・・・
想像つかねぇな。


レグナ

右に同じく。
ですが、引き取られたばかりの頃は相当やんちゃで
私が手こずったという設定があるくらいですから
ナーサリー・ガヴァメンス(幼少期から8歳までの家庭教師)では
少々荷が重かったかもしれませんね。


セルビン

手こずったつったってお前・・・12歳と7歳だろ?
そんなひどかったの?


レグナ

お屋敷に引き取られた時は
文字の読み書きもろくに出来ませんでしたし、なにより礼儀作法が・・・
私も幼く、立場的なものもあって強く言えなかったというのもあるのですが

木登りして落ちる → 大泣きする7歳を頑張って背負う12歳 (萌える) や
お姫さまごっこを強要する → 羞恥姿を主人 (15歳) に見られる12歳 (萌える)

など、主に精神面であの方に鍛えられたという過去が。

・・・まあ制作者の脳内萌えの為だけに作られた設定ですけどね。


セルビン

ご愁傷さま・・・


レグナ

因みに屋内務めの男性使用人は結婚できません。
理解のある主人や、ある程度出世をすると認められることもあったそうですが、
主人第一主義を求められるため、雇用主は家族を持たれるのを嫌がっていたそうです。
既婚者だと使用人への再就職はほぼ無理だったようで。


セルビン

けど、アンタは攻略対象になってる以上その心配ないだろ。
主だって理解ありそうだしさ。


レグナ

さて、それはどうでしょう。
立場が違い過ぎですから普通に考えれば難しいでしょうね。
もし、それを越える可能性があるとすれば
それはプレイしてくださるお嬢様の手腕と制作者の努力次第では?


セルビン

結局はそこな!!


レグナ

とまあ、こんな感じで今回はお開きにしましょうか。

最後に。
ここでした解説は18 ~ 19世紀の資料が混ぜ合わさったものです。
200年という膨大な時間の中でそれぞれのあり方も変化しました。
各お屋敷の雇用体制で仕事の増減や職を兼ねることもあったでしょうし、
奴隷のように扱う家も、家族同様に愛を注がれる家もあったりと様々です。

ですから、あくまで娯楽的なネタとして理解してください。

追記にて、参考にさせていただいたサイト様を何件かご紹介させていただいてますので
興味が沸かれた方はそちらを巡ってみてはいかがでしょうか。


それでは、また来月お会いしましょう。


セルビン

おつかれさんシター!





to be continue・・・





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